ネイティブの口語表現
映画をよくご覧になる方で、多少なりとも英語を話せる方なら感じるでしょうが、
イギリスやアメリカなど英語圏の人々、ネイティブとされる人々の英語の発音や表現もマチマチであることは、よくご存知ですよね?
今日ご紹介する記事も、ハリポタを例に挙げて取り上げています。
スター・ウォーズやマトリックス、ロッキーなどもそうですが、私も聞き取れない訛や発音、
理解できない独特の口語表現が多々あります。
だから面白いんですけどね。
イギリスにしても、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドと、同じ英語?と思うほどに違います。
アメリカやカナダ、オーストラリアも同様です。
増してアジアの英語ともなると、まさに独特。
シンガポールのシングリッシュ、マレーシア、そしてフィリピンのタングリッシュ。
でも、それぞれの国や地域で独特な表現や訛、発音の違いはあるものの、どれも英語に違いありません。
コミュニケーションの基本は、先ず互いの意思疎通。
大まかにでも聞き取れて話せること、これがファースト・ステップですね。
日本人はとかく英語に対して「かくあるべき!」という固定観念が強すぎるきらいがあります。
これが英語へのコンプレックスやトラウマ、話せない喋れないの大きな原因ですね。
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【英語を使ってみませんか?】ネイティブの口語表現
(2007/07/03 07:59)
≪今週の表現≫
A very happy birthday to yeh.
Got summat fer yeh here.
= A very happy birthday to you.
I’ve got something for you here.
誕生日おめでとう。あげたいものがあるんだが。
(Harry Potter and the Philosopher’s Stoneより)
◇
英語は、今や世界のあちこちで話され、その地域それぞれの特色を持っています。
特に、イギリスの植民地政策の結果、100年以上にわたって英語を使用しているアジアの国々(マレーシアやフィリピンなど)では、
英米のネイティブ英語には見られない、独特の発音や表現が発達しているというお話は、以前ここでも紹介しました。
しかし、それはあくまで口語の話であって、これらのアジアの国々でも、ある程度の教育を受けた人たちが公共の場で使うのは、世界中に通じる立派なグローバル英語です。
どんな言語にも、公共の場で話される言葉とは別に、くだけた場で使われる口語表現というものが存在します。
仲間内だけで通用する比喩(ひゆ)や隠語、言い換えなどにより、仲間意識や連帯感が強まるからです。
いわゆる「若者言葉」などもその一例と言えます。
ネイティブと言われている英米人の間でも、方言や社会的ステイタス、教育の違いから生まれる英語のバリエーションは多様です。
イギリスではRP(Received Pronunciation=容認標準発音)、アメリカではGA(General American=標準米語)と言われる、
いわゆる「標準語」を話す人の数は、全体からするとかなり少数派です。
今週のフレーズでご紹介した『ハリー・ポッター』の登場人物、ハグリッドの英語はイギリス北部訛(なま)り。
音の通りに書かれているので、何を言っているのかよくわかりませんよね。
そして、このような「標準語」でないネイティブが話す英語よりも、きちんと学んだアジア人が話すグローバルな英語の方が、国際的には広く通用するのです。
日本人にとっては、「英語は英米人の話す言葉」というイメージが、いまだに根強いようです。
そして、「英米人のように話せない」という苦手意識そのものが、英語の上達を妨げているケースが非常に多くみられます。
最近、世界の英語専門家の間では、「イギリス英語でもなく、アメリカ英語でもない、ニュートラルな英語を求める」という考え方が、最先端の課題として研究されています。
私たち日本人も、そろそろ英米英語へのコンプレックスから卒業すべきです。
英米人のように発音できないからと卑屈にならず、堂々と英語を話してほしいと思います。
(早稲田大学教育学部教授 中野美知子)




